通関士の年収

通関士の年収

通関士は他の「士業」とは異なり、独立開業はできません。そのため、われわれのように通関業者の社員として働くか、商社、メーカー、量販店ほか、通関士の知識を必要としている企業で社員として働くことになります。いずれかの会社に所属して、組織の一員として働くことが、通関士の働き方の大前提になります。そのため通関士の収入や年収も、それぞれの会社で決められている賃金体系に沿って決まるとお考えください。

しかし、通関士として働く人には、通常の手当のほかに「通関士手当」を支給している会社が多いはずです。その額は月額1万~2万円といったところでしょう。ちなみに私の月給には、毎月1万5千円の通関士手当が支給されています。

収入という面から見ますと、苦労して国家資格に合格して仕事をしているわりには、あまり年収は多くないかもしれません。平たく申し上げますと、責任が重い仕事のわりには、多くの一般社員と通関士の年収はそんなに変わらないのです。

しかし長期的な視野で見れば、会社内で責任ある部署を任されているということが、将来のキャリアパスに、ひいては収入・年収アップにつながるということは、言ってもいいと思います。通関業者において、通関士は、まちがいなく責任ある重要な位置にあります。そのことはメーカー企業や量販店で貿易業に携わるケースでも同じだと思います。

若いうちに重要度の高い仕事を任されてきた社員が、キャリア形成の過程で、課長、部長などの役職について部下をまとめる立場を任されてやすいというのは、これは社会一般の常です。
通関士の資格を取得したから、即年収アップというお話しではなく、貿易業(通関業)で欠かせない国家資格者として会社に貢献することで、だんだんとより上位の立場と、高い年収を得ていく。そのような考え方をできる方には、通関士は、比較的年収の高い職業だと感じることもできると思います。

それから大事なことをもうひとつ。通関士の仕事は、税理士や行政書士のように独立はできませんが、通関業者の仕事は概ね安定しています。民間企業ですから絶対とは言えませんが、貿易立国日本で、貿易のサポートに欠かせないわれわれの仕事が衰退してしまうことなど決して起こり得ないと思います。通関士として職を得たのであれば、その将来には安定した働き方を感じることができるはずです。通関士は、トータルで安定した収入・年収を期待できる仕事であるということができるでしょう。

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